「大日寺 (香南市)」の版間の差分

大日寺
大日寺
	境内
所在地	高知県香南市野市町母代寺476番地1
位置	北緯33度34分39.3秒東経133度42分19.4秒 / 北緯33.577583度東経133.705389度座標: 北緯33度34分39.3秒東経133度42分19.4秒 / 北緯33.577583度東経133.705389度
山号	法界山
院号	高照院
宗派	真言宗智山派
本尊	大日如来
創建年	（伝）天平年間（729年 - 749年）
開基	（伝）行基
正式名	法界山高照院大日寺
札所等	四国八十八箇所28番
文化財	木造大日如来坐像・木造聖観世音菩薩立像（国の重要文化財）
公式サイト	四国八十八カ所霊場第28番札所法界山大日寺
法人番号	9490005004996
	大日寺
	テンプレートを表示

履歴の双方向閲覧

← 古い編集

削除された内容追加された内容

ビジュアルウィキテキスト

インライン

2024年7月9日 (火) 11:09時点における最新版

大日寺（だいにちじ）は、高知県香南市にある真言宗智山派の寺院。法界山（ほうかいさん）、高照院（こうしょういん）と号す。本尊は金剛界大日如来。四国八十八箇所第二十八番札所。

本尊真言 - おんばざらだどばん（金剛界）
ご詠歌 - 露霜（つゆじも）と罪を照らせる大日寺　などか歩みを運（はこ）ばざらまし
納経印 - 当寺本尊、奥之院薬師如来

歴史

寺伝によれば天平年間（729年 - 749年）に聖武天皇の勅願により、行基が大日如来像を刻んで堂宇を建立して開創したという。弘仁6年（815年）に空海が楠の大木に爪で薬師如来像を彫って荒廃していた本寺を復興したとされる。

慶長年間（1592年 - 1615年）から土佐藩の祈願所となり栄えたが、明治に入って神仏分離令によって明治5年に廃寺となり、大日堂と改称した本堂に本尊を安置していた。明治17年（1884年）に再興した^[1]。

奥の院の爪彫薬師は首から上の病に霊験ありとされ、平癒を祈る参拝者が跡を絶たない。願いが叶うと穴の開いた石に氏名、年齢、快癒した身体の部位を書き奉納する習わしとなっている。

境内

山門
本堂 - 1997年（平成9年）再建、釘を使わず木組みで造られている^[2]。本尊の木造大日如来坐像は、国の重要文化財。土日のみ本堂の外陣に入って参拝ができ、前立本尊を拝顔できる。
本尊収蔵庫 - 本堂の後ろに続き棟。本尊に後背はなく、頭には冠でなく10の小さい坐像仏が乗っていて、全身漆黒である。向かって左脇に、聖観音立像。右には小さい薬師如来坐像が小さい厨子に入っている。
大師堂 - 1984年（昭和59年）再建。大師像は土佐藩主2代・山内忠義が寄贈したと伝わる^[2]。大師像を拝顔できる。
六角堂（地蔵堂） - 1986年（昭和61年）建立。地蔵菩薩を祀り、護摩堂を兼ねる^[2]。
日吉神社 - 鎮守社
鐘楼堂 - 2024年6月新築再建完成。
持仏堂（不動堂） - （非公開）本尊：不動明王^[2]。

山門
本堂
大師堂
大日如来像
六角堂
日吉神社
新鐘楼堂
不動堂

県道22号脇にバスの駐車場があり、進入車道は普通車までで、狭い坂道の車道を上がると山門前に数台とその背後に大駐車場がある。途中に行き違いをする部分があるが走行には注意を要する。途中に山門の立つ石段を上って行くと左に鐘楼が、右に手水場、その先に地蔵堂（六角堂）があり、57段上がると本堂の壇に着き、正面奥に本堂があり左手前に大師堂がある。本堂の左裏に鎮守堂がある。手水場から左に折れ塀沿いに進むと庫裡の門があり、その中の正面に納経所がある。不動堂は庫裡の中の一角にあるが一般の参拝はできない。

宿坊 - なし

文化財

国の重要文化財

木造大日如来坐像 - 1911年（明治44年）8月9日指定^[3]。

像高146.0 cm。檜の寄木造、彫眼、漆箔^{[注 1]}。眼は彩色が施されているが、後世に顔面を割り銅板を嵌め込んだと考えられる。像内の背面に、元亨3年（1323年）修理の墨書銘がある。行基作の伝承があるが、技法等から平安時代後期の作と考えられる^[4]。

木造聖観音立像 - 1911年（明治44年）8月9日指定^[5]。

像高171.0 cm。檜の一木造、彫眼、素木像。平安時代後期の特色がみられる^[6]。かつて存在した観音堂の本尊。

上記2躯とも非公開。本堂に接続した背後の本尊収蔵庫に安置されている。2014年に四国霊場開創1200年記念事業として開帳された^[7]。

香南市指定史跡

大日寺 - 1967年（昭和42年）7月28日指定^[8]。

交通案内

鉄道

土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線 - のいち駅下車 (2.0 km)

バス

高知東部交通「野市龍河洞通」下車 (2.0 km)

道路

一般道 - 高知県道22号龍河洞公園線大日寺前 (0.3 km)
- 駐車場 - 30台、大型5台。無料。

奥の院

爪彫薬師堂: 山門より奥に約200 m入ったあたりに楠の立木に彫ったと伝わる薬師如来があったが、明治初年に台風で倒れたためその跡地に堂を建立し倒れた楠を霊木として安置している。また、付近の岩窟からは弘法大師の御加持水と呼ばれる清水が湧き出す^[2]。なお、堂は老朽化のため2014年に建て替えられ、その後も参道や湧水口の整備が続けられ2018年完了した。爪彫薬師に参拝すれば、首から上の病の平癒に霊験があり、祈願がかなった折「願ほどき」のために穴の開いた石を奉納する習わしがあるため、お堂の床下周囲にはおびただしい数の小石が置かれていたが、それも一区画に積み上げるようになっている。納経及び御影の授与は大日寺納経所にて。

前後の札所

四国八十八箇所: 27 神峯寺 -- (37.5 km)-- 28 大日寺 -- (9.3 km)-- 29 国分寺

脚注

[脚注の使い方]

注釈

^ 漆箔とは、木造彫刻、柱、壁面、また錺金具（かざりかなぐ）などの金属面などに、漆で金箔を1枚づつ押す技法で、漆塗の金色加工技法のひとつである。または、漆に染料を混ぜ箔状にしたもの。

出典

^ 高知県編『高知県史要 : 附・高知沿革略志、元禄大定目』高知県、1924年、468頁。NDLJP:978760/297。
^ ^a ^b ^c ^d ^e “境内案内”. 大日寺公式. 2023年8月22日閲覧。
^ 木造大日如来坐像 - 国指定文化財等データベース（文化庁）
^ “高知の文化財|木造大日如来坐像”. 高知県 (2020年4月1日). 2023年6月4日閲覧。
^ 木造聖観音立像〈／（観音堂安置）〉 - 国指定文化財等データベース（文化庁）
^ “高知の文化財|木造聖観音立像”. 高知県 (2020年4月1日). 2023年6月4日閲覧。
^ 『平成26年四国八十八ヶ所霊場開創1200年記念事業日程』（pdf）（プレスリリース）四国八十八箇所霊場会、4頁。オリジナルの2014年3月30日時点におけるアーカイブ。2023年6月4日閲覧。
^ “市指定文化財一覧” (pdf). 香南市. p. 3 (2022年9月6日). 2023年6月4日閲覧。

参考文献

四国八十八箇所霊場会編『先達教典』四国八十八箇所霊場会、2006年。
宮崎建樹『四国遍路ひとり歩き同行二人』解説編（第7版）、へんろみち保存協力会、2007年。
宮崎建樹『四国遍路ひとり歩き同行二人』地図編（第8版）、へんろみち保存協力会、2007年。

外部リンク

“第28番札所法界山大日寺公式ホームページ”. 2023年6月4日閲覧。
“第28番札所法界山高照院大日寺”. 四国八十八ヶ所霊場会. 2023年6月4日閲覧。

この項目は、仏教に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています（ポータル仏教/ウィキプロジェクト仏教）。

[4] 漆箔とは、木造彫刻、柱、壁面、また錺金具（かざりかなぐ）などの金属面などに、漆で金箔を1枚づつ押す技法で、漆塗の金色加工技法のひとつである。または、漆に染料を混ぜ箔状にしたもの。

[1] 高知県編『高知県史要 : 附・高知沿革略志、元禄大定目』高知県、1924年、468頁。NDLJP:978760/297。

[:0-2] “境内案内”. 大日寺公式. 2023年8月22日閲覧。

[:2-3] 木造大日如来坐像 - 国指定文化財等データベース（文化庁）

[:1-5] “高知の文化財|木造大日如来坐像”. 高知県 (2020年4月1日). 2023年6月4日閲覧。

[6] 木造聖観音立像〈／（観音堂安置）〉 - 国指定文化財等データベース（文化庁）

[7] “高知の文化財|木造聖観音立像”. 高知県 (2020年4月1日). 2023年6月4日閲覧。

[8] 『平成26年四国八十八ヶ所霊場開創1200年記念事業日程』（pdf）（プレスリリース）四国八十八箇所霊場会、4頁。オリジナルの2014年3月30日時点におけるアーカイブ。2023年6月4日閲覧。

[9] “市指定文化財一覧” (pdf). 香南市. p. 3 (2022年9月6日). 2023年6月4日閲覧。

[1]

[2]

[3]

[注 1]

[4]

[5]

[6]

[7]

[8]

@@ 1行目: / 1行目: @@
 {{日本の寺院
 |名称 = 大日寺
+|画像 = Tosa dainitiji 01.jpg
-|画像 = [[ファイル:Houkaisan Dainichiji 02.JPG|260px|大日寺境内]]<br />境内
+|画像サイズ=240px
+|画像説明 = 境内
 |所在地 = [[高知県]][[香南市]]野市町母代寺476番地1
-|位置 = {{ウィキ座標2段度分秒|33|34|39.3|N|133|42|19.4|E|type:landmark_region:JP-39|display=inline,title|name=大日寺}}
+|位置 = {{Coord|33|34|39.3|N|133|42|19.4|E|type:landmark_region:JP-39|display=inline,title|name=大日寺}}
 |山号 = 法界山
+|院号 = 高照院
 |宗旨 =
 |宗派 = [[真言宗智山派]]
@@ 18行目: / 21行目: @@
 |札所等 = [[四国八十八箇所]]28番
 |文化財 = 木造大日如来坐像・木造聖観世音菩薩立像（国の重要文化財）
-|公式HP =
+|公式HP = http://dainichiji28.org/
+|公式HP名 = 四国八十八カ所霊場 第28番札所 法界山 大日寺
-|公式HP名 =
+| 地図2 = {{Switcher
+ | {{Location map|Japan Kochi|label=大日寺|mark=Indian_Swastika.svg|marksize=12|float=center|border=none|position=right|width=230|caption=}}
+ | 高知県内での位置
+ | {{maplink2|frame=yes|plain=yes|type=point|zoom=13|frame-align=center|frame-width=230|coord={{coord|33|34|39.3|N|133|42|19.4|E}}}}
+ | 香南市内での位置
+ }}
 }}
+'''大日寺'''（だいにちじ）は、[[高知県]][[香南市]]にある[[真言宗智山派]]の[[寺院]]。法界山（ほうかいさん）、高照院（こうしょういん）と号す。[[本尊]]は[[金剛界]][[大日如来]]。[[四国八十八箇所]]第二十八番[[札所]]。
-[[File:Dainitizi 0ø.jpg|thumb|山門]]
+* 本尊[[真言]] - おん ばざらだどばん（金剛界）
-[[File:Dainitiziɨɨ.jpg|thumb|大日如来像]]
+* [[ご詠歌]] - 露霜（つゆじも）と罪を照らせる大日寺　などか歩みを運（はこ）ばざらまし
-'''大日寺'''（だいにちじ）は、[[高知県]][[香南市]]にある[[真言宗智山派]]の[[寺院]]。法界山（ほうかいさん）、高照院（こうしょういん）と号す。[[本尊]]は[[金剛界]][[大日如来]]。[[四国八十八箇所]][[霊場]]の第二十八番[[札所]]。
+* 納経印 - 当寺本尊、奥之院薬師如来
-本尊[[真言]]：おん ばざらだどばん（金剛界）
-[[ご詠歌]]：露霜と 罪を照らせる 大日寺 などか歩みを 運ばざらまし
-納経印：当寺本尊、奥之院薬師如来
 == 歴史 ==
 寺伝によれば[[天平]]年間（[[729年]] - [[749年]]）に[[聖武天皇]]の[[勅願]]により、[[行基]]が[[大日如来]]像を刻んで堂宇を建立して開創したという。[[弘仁]]6年（[[815年]]）に[[空海]]が楠の大木に爪で[[薬師如来]]像を彫って荒廃していた本寺を復興したとされる。
-[[慶長]]年間（[[1592年]] - [[1615年]]）から[[土佐藩]]の祈願所となり栄えたが、[[明治]]に入って[[神仏分離令]]によって廃寺となったが、大日堂と改称した本堂に本尊を安置していたので助かった。その後、明治17年（[[1884年]]）再興された。
+[[慶長]]年間（[[1592年]] - [[1615年]]）から[[土佐藩]]の祈願所となり栄えたが、[[明治]]に入って[[神仏分離令]]によって明治5年に廃寺となり、大日堂と改称した本堂に本尊を安置していた。明治17年（[[1884年]]）に再興した<ref>{{Cite book |和書 |editor=高知県 |editor-link=高知県 |year=1924 |title=高知県史要 : 附・高知沿革略志、元禄大定目 |publisher=高知県 |page=468 |id={{NDLDC|978760/297|format=NDLJP}} }}</ref>。
 奥の院の爪彫薬師は首から上の病に霊験ありとされ、平癒を祈る参拝者が跡を絶たない。願いが叶うと穴の開いた石に氏名、年齢、快癒した身体の部位を書き奉納する習わしとなっている。
 == 境内 ==
+[[File:Dainitiji 20240409 1.jpg|left|thumb|大師堂と本堂]]
-* [[山門]]
+* [[三門|山門]]
-* [[本堂]]：平成9年再建、釘を使わず木組みで造られている。土日のみ本堂の外陣に入って参拝ができ、前立本尊を拝顔できる。
+* [[本堂]] - [[1997年]]（[[平成]]9年）再建、釘を使わず木組みで造られている<ref name=":0">{{Cite web|和書|url=/proxy/http://dainichiji28.org/precincts_dainichiji.html |title=境内案内 |access-date=2023-08-22 |publisher=大日寺公式}}</ref>。本尊の木造大日如来坐像は、国の重要文化財。土日のみ本堂の外陣に入って参拝ができ、前立本尊を拝顔できる。
-* [[大師堂]]：昭和59年改修。大師像は土佐2代藩主[[山内忠義]]が寄贈したといわれる。大師像を拝顔できる。
+* 本尊収蔵庫 - 本堂の後ろに続き棟。本尊に後背はなく、頭には冠でなく10の小さい坐像仏が乗っていて、全身漆黒である。向かって左脇に、聖観音立像。右には小さい薬師如来坐像が小さい厨子に入っている。
-* [[鐘楼]]
+* 大師堂 - [[1984年]]（[[昭和]]59年）再建。大師像は[[土佐藩]]主2代・[[山内忠義]]が寄贈したと伝わる<ref name=":0" />。大師像を拝顔できる。
-* 地蔵堂（六角堂）
+* 六角堂（地蔵堂） - [[1986年]]（昭和61年）建立。地蔵菩薩を祀り、護摩堂を兼ねる<ref name=":0" />。
-* 鎮守堂
+* 日吉神社 - 鎮守社
-* 不動堂
+* 鐘楼堂 - 2024年6月新築再建完成。
+* 持仏堂（不動堂） - （非公開）本尊：不動明王<ref name=":0" />。
+<gallery>
+Dainitiji 20231124 1.jpg|山門
+Dainichi-ji, Main Hall 1.jpg|本堂
+Dainichi-ji, Daishi-dō Hall 03.jpg|大師堂
+Dainitiziɨɨ.jpg|大日如来像
+Dainichi-ji, Jizō-dō 01.jpg|六角堂
+Dainichi-ji, Auxiliary Hiyoshi Shrine 01.jpg|日吉神社
+Dainitiji 20240709 1.jpg|新鐘楼堂
+Dainitiji 20231124 2.jpg|不動堂
+</gallery>
 県道22号脇にバスの駐車場があり、進入車道は普通車までで、狭い坂道の車道を上がると山門前に数台とその背後に大駐車場がある。途中に行き違いをする部分があるが走行には注意を要する。途中に山門の立つ石段を上って行くと左に鐘楼が、右に[[手水場]]、その先に地蔵堂（六角堂）があり、57段上がると本堂の壇に着き、正面奥に本堂があり左手前に大師堂がある。本堂の左裏に鎮守堂がある。手水場から左に折れ塀沿いに進むと庫裡の門があり、その中の正面に納経所がある。不動堂は庫裡の中の一角にあるが一般の参拝はできない。
-* [[宿坊]]：なし
+* [[宿坊]] - なし
-* 駐車場：30台、大型5台。無料。
 == 文化財 ==
-; 重要文化財
+; 国の重要文化財
+* 木造大日如来坐像 - [[1911年]]（明治44年）8月9日指定<ref name=":2">{{国指定文化財等データベース|201|4556|木造大日如来坐像}}</ref>。
-* 木造大日如来坐像 - [[平安時代]]後期、檜の寄木造、古色、144.5cm。[[行基]]作の伝承があるが、技法等から平安時代後期の作と考えられる。非公開。本堂に接続した背後の収蔵庫に安置され、2014年に下記の木造聖観音立像と共に開帳された。明治44年8月9日指定
+: 像高{{Nowrap|146.0 [[センチメートル|cm]]}}。檜の寄木造、彫眼、漆箔<ref group="注">漆箔とは、木造彫刻、柱、壁面、また錺金具（かざりかなぐ）などの金属面などに、漆で金箔を1枚づつ押す技法で、漆塗の金色加工技法のひとつである。または、漆に染料を混ぜ箔状にしたもの。</ref>。眼は彩色が施されているが、後世に顔面を割り銅板を嵌め込んだと考えられる。像内の背面に、[[元亨]]3年（[[1323年]]）修理の墨書銘がある。[[行基]]作の伝承があるが、技法等から[[平安時代]]後期の作と考えられる<ref name=":1">{{Cite web|和書|url=/proxy/http://www.kochinet.ed.jp/bunkazai/details/120-1/120-1-cho40.htm |title=高知の文化財{{!}}木造大日如来坐像 |publisher=高知県 |date=2020-04-01 |accessdate=2023-06-04}}</ref>。
-* 木造聖観音立像 - 平安時代後期、檜の一木造、素地、170.5cm。かつて存在した観音堂の本尊。明治44年8月9日指定
+* 木造聖観音立像 - 1911年（明治44年）8月9日指定<ref>{{国指定文化財等データベース|201|4557|木造聖観音立像〈／（観音堂安置）〉}}</ref>。
+: 像高{{Nowrap|171.0 cm}}。檜の一木造、彫眼、素木像。平安時代後期の特色がみられる<ref>{{Cite web|和書|url=/proxy/http://www.kochinet.ed.jp/bunkazai/details/120-1/120-1-cho39.htm |title=高知の文化財{{!}}木造聖観音立像 |publisher=高知県 |date=2020-04-01 |accessdate=2023-06-04}}</ref>。かつて存在した観音堂の本尊。
+:* 上記2躯とも非公開。本堂に接続した背後の本尊収蔵庫に安置されている。2014年に四国霊場開創1200年記念事業として開帳された<ref>{{Cite press release|title=平成26年 四国八十八ヶ所霊場 開創1200年記念事業日程|publisher=四国八十八箇所霊場会|url=/proxy/http://88shikokuhenro.jp/img/1200_25.pdf|format=pdf|language=ja|archiveurl=/proxy/https://web.archive.org/web/20140330054244/http://88shikokuhenro.jp/img/1200_25.pdf|page=4|archive-date=2014-03-30|accessdate=2023-06-04}}</ref>。
 ; 香南市指定史跡
+* 大日寺 - [[1967年]]（昭和42年）7月28日指定<ref>{{Cite web|和書|title=市指定文化財一覧|publisher=香南市|date=2022-09-06|url=/proxy/https://www.city.kochi-konan.lg.jp/material/files/group/21/shishiteiichiran.pdf|page=3|format=pdf|language=ja|accessdate=2023-06-04}}</ref>。
-* 大日寺：昭和42年7月28日指定
 == 交通案内 ==
 ; 鉄道
-* [[土佐くろしお鉄道]][[土佐くろしお鉄道阿佐線|ごめん・なはり線]] - [[のいち駅]]下車 (2.0km)
+* [[土佐くろしお鉄道]][[土佐くろしお鉄道阿佐線|ごめん・なはり線]] - [[のいち駅]]下車 ({{Nowrap|2.0 [[キロメートル|km]]}})
 ; バス
-* [[とさでん交通]] 「野市龍河洞通」下車 (2.0km)
+* [[高知東部交通]] 「野市龍河洞通」下車 ({{Nowrap|2.0 km}})
 ; 道路
-* 一般道：[[高知県道22号龍河洞公園線]] 大日寺前 (0.3km)
+* 一般道 - [[高知県道22号龍河洞公園線]] 大日寺前 ({{Nowrap|0.3 km}})
+** 駐車場 - 30台、大型5台。無料。
 == 奥の院 ==
-[[ファイル:Humehori0ɨa.jpg|thumb|爪彫薬師堂]]
+[[ファイル:Humehori0ɨa.jpg|thumb|爪彫薬師堂（右）、弘法大師の御加持水（左）]]
 ; 爪彫薬師堂
-: 山門より奥に約200m入ったあたりに楠の立木に彫った薬師如来があったが、明治初年に台風で倒れたためその跡地に堂を建立し倒れた楠を霊木として安置している。また、付近の岩窟からは弘法大師の御加持水と呼ばれる清水が湧き出す。なお、堂は老朽化のため2014年に建て替えられ、その後も参道や湧水口の整備が続けられ2018年完了した。爪彫薬師に参拝すれば、首から上の病の平癒に霊験があり、祈願がかなった折「願ほどき」のために穴の開いた石を奉納する習わしがあるため、お堂の床下周囲にはおびただしい数の小石が置かれていたが、それも一区画に積み上げるようになっている。納経及び御影の授与は大日寺納経所にて。
+: 山門より奥に約{{Nowrap|200 [[メートル|m]]}}入ったあたりに楠の立木に彫ったと伝わる薬師如来があったが、明治初年に台風で倒れたためその跡地に堂を建立し倒れた楠を霊木として安置している。また、付近の岩窟からは弘法大師の御加持水と呼ばれる清水が湧き出す<ref name=":0" />。なお、堂は老朽化のため2014年に建て替えられ、その後も参道や湧水口の整備が続けられ2018年完了した。爪彫薬師に参拝すれば、首から上の病の平癒に霊験があり、祈願がかなった折「願ほどき」のために穴の開いた石を奉納する習わしがあるため、お堂の床下周囲にはおびただしい数の小石が置かれていたが、それも一区画に積み上げるようになっている。納経及び御影の授与は大日寺納経所にて。
 == 前後の札所 ==
 ; [[四国八十八箇所]]
-: 27 [[神峯寺]] --<small> (37.5km)</small>--  '''28 大日寺''' --<small> (9.3km)</small>-- 29 [[土佐国分寺|国分寺]]
+: 27 [[神峯寺]] --{{Small| ({{Nowrap|37.5 km}})}}--  '''28 大日寺''' --{{Small| ({{Nowrap|9.3 km}})}}-- 29 [[土佐国分寺|国分寺]]
+== 脚注 ==
+{{脚注ヘルプ}}
+; 注釈
+{{Notelist2}}
+; 出典
+{{Reflist}}
 == 参考文献 ==
+{{No footnotes|date=2020年10月|section=1}}
-* 四国八十八箇所霊場会編『先達教典』 2006年
+* {{Cite book |和書 |editor=四国八十八箇所霊場会 |editor-link=四国八十八箇所#四国八十八箇所霊場会 |year=2006 |title=先達教典 |publisher=四国八十八箇所霊場会 |ref=harv }}
-* 宮崎建樹『四国遍路ひとり歩き同行二人』地図編 へんろみち保存協力会 2007年（第8版）
-* 宮崎建樹『四国遍路ひとり歩き同行二人』 解説編 2007年（第7版）
+* {{Cite book |和書 |author=宮崎建樹 |year=2007 |title=四国遍路ひとり歩き同行二人 |volume=解説編 |edition=第7版 |publisher=へんろみち保存協力会 }}
+* {{Cite book |和書 |author=宮崎建樹 |year=2007 |title=四国遍路ひとり歩き同行二人 |volume=地図編 |edition=第8版 |publisher=へんろみち保存協力会 }}
-* 2014年に開帳されたときの寺作成のパンフレット
-* [http://www.kochinet.ed.jp/bunkazai/details/list_120-1.htm 高知の文化財（高知県教育委員会文化財課）（2012年12月11日閲覧）]
 == 外部リンク ==
-{{Commonscat}}[http://dainichiji28.org/ 第28番札所 法界山 大日寺 公式ホームページ]
+{{Commonscat}}
+* {{Cite web|和書|url=http://dainichiji28.org/ |title=第28番札所 法界山 大日寺 公式ホームページ |accessdate=2023-06-04}}
+* {{Cite web|和書|url=http://www.88shikokuhenro.jp/28dainichiji/ |title=第28番札所 法界山 高照院 大日寺|publisher=四国八十八ヶ所霊場会 |accessdate=2023-06-04}}
-* [http://www.88shikokuhenro.jp/kochi/28dainichiji/ 第28番札所 法界山 高照院 大日寺]（四国八十八ヶ所霊場会公式）
+{{Buddhism-stub}}
 {{四国八十八箇所}}
 {{Buddhism2}}
-{{Buddhism-stub}}
-{{DEFAULTSORT:たいにちし}}
+{{DEFAULTSORT:たいにちし こうなんし}}
 [[Category:高知県の寺]]
 [[Category:真言宗智山派の寺院]]

表話編歴四国八十八箇所
阿波国（徳島県）「発心の道場」	（1）霊山寺 - （2）極楽寺 - （3）金泉寺 - （4）大日寺 - （5）地蔵寺 - （6）安楽寺 - （7）十楽寺 - （8）熊谷寺 - （9）法輪寺 - （10）切幡寺 - （11）藤井寺 - （12）焼山寺 - （13）大日寺 - （14）常楽寺 - （15）国分寺 - （16）観音寺 - （17）井戸寺 - （18）恩山寺 - （19）立江寺 - （20）鶴林寺 - （21）太龍寺 - （22）平等寺 - （23）薬王寺
土佐国（高知県）「修行の道場」	（24）最御崎寺 - （25）津照寺 - （26）金剛頂寺 - （27）神峯寺 - （28）大日寺 - （29）国分寺 - （30）善楽寺 - （31）竹林寺 - （32）禅師峰寺 - （33）雪蹊寺 - （34）種間寺 - （35）清瀧寺 - （36）青龍寺 - （37）岩本寺 - （38）金剛福寺 - （39）延光寺
伊予国（愛媛県）「菩提の道場」	（40）観自在寺 - （41）龍光寺 - （42）佛木寺 - （43）明石寺 - （44）大寶寺 - （45）岩屋寺 - （46）浄瑠璃寺 - （47）八坂寺 - （48）西林寺 - （49）浄土寺 - （50）繁多寺 - （51）石手寺 - （52）太山寺 - （53）圓明寺 - （54）延命寺 - （55）南光坊 - （56）泰山寺 - （57）栄福寺 - （58）仙遊寺 - （59）国分寺 - （60）横峰寺 - （61）香園寺 - （62）宝寿寺 - （63）吉祥寺 - （64）前神寺 - （65）三角寺
讃岐国（香川県）「涅槃の道場」	（66）雲辺寺 - （67）大興寺 - （68）神恵院 - （69）観音寺 - （70）本山寺 - （71）弥谷寺 - （72）曼荼羅寺 - （73）出釈迦寺 - （74）甲山寺 - （75）善通寺 - （76）金倉寺 - （77）道隆寺 - （78）郷照寺 - （79）天皇寺 - （80）國分寺 - （81）白峯寺 - （82）根香寺 - （83）一宮寺 - （84）屋島寺 - （85）八栗寺 - （86）志度寺 - （87）長尾寺 - （88）大窪寺
カテゴリ

表話編歴仏教
基本教義	四諦八正道中道三相無常苦無我解脱と涅槃
人物	釈迦十大弟子(舎利弗/目連/大迦葉/須菩提/富楼那/迦旃延/阿那律/優波離/羅睺羅/阿難) 龍樹無著世親玄奘達磨
世界観	生と輪廻(サンサーラ) 三千大千世界六道(天界/人間道/修羅道/畜生道/餓鬼道/地獄道) 三界
重要な概念	無明十結五蘊渇愛煩悩三毒（貪/瞋/癡）五蓋業三業唯識仏性三法印と四法印諸行無常諸法無我涅槃寂静一切皆苦心所
解脱への道	菩提菩薩四向四果 (預流/一来/不還/阿羅漢) 成仏三十七道品三学 (戒/禅定/般若) 四無量心 (慈/悲/喜/捨) 瞑想 (サマタ/ヴィパッサナー) 布施
信仰対象	三宝（仏/法/僧) 日本の仏尊（如来/菩薩/明王/天部/垂迹神/高僧）
分類/宗派	原始仏教部派仏教上座部仏教大乗仏教密教神仏習合修験道仏教の宗派仏教系新宗教
地域別仏教	インド中国日本/日本の戒律史朝鮮台湾ベトナムチベットネパール(ネワール仏教) スリランカミャンマータイ中東ヨーロッパアフリカ中央アメリカ
聖典	三蔵律蔵経蔵論蔵パーリ語パーリ仏典漢訳大蔵経大正新脩大蔵経漢訳仏典一覧西蔵訳チベット大蔵経
聖地	ルンビニブッダガヤサールナートクシナガラ霊峰霊場
歴史	仏教のシルクロード伝播インドにおける仏教の弾圧インドにおける仏教の衰退
美術・音楽	仏教美術声明チベット仏教の声明
宗教カテゴリプロジェクトポータル