小松寺 (小牧市)

小牧市にある寺院

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小松寺(こまつじ)は、愛知県小牧市にある真言宗智山派寺院である。山号は、「愛藤山」。

小松寺
所在地 愛知県小牧市大字小松寺1121
山号 愛藤山
宗派 真言宗
本尊 千手観世音菩薩
創建年 天平勝宝年間(729年~749年頃)
開基 行基菩薩
別称 小松観音
札所等 小牧十観音
文化財 本堂、絹本着色千手観音菩薩像、銅製釣灯籠
法人番号 7180005008444 ウィキデータを編集
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概要

小牧市中北部に位置する、真言宗智山派寺院。創建は、天平勝宝年間と伝えられている。歴史上何度か焼失したが、その度に再建され、現在に到る。

本堂や、所蔵品の千手観音菩薩像と製の釣灯籠が、市の有形文化財に指定されている。

歴史

概説

天平勝宝年間に、行基菩薩によって創建された」と伝えられている。その後1173年承安3年)に、一帯を荘園として所有していた平重盛が建物を改築し、領地を与えたことから、彼の別称である「小松殿(または小松内大臣)」から「小松」を取って、「小松寺」と称するようになった。

鎌倉時代1221年承久3年)に起こった承久の乱で、寺院は焼失。以後長い間(約250年間)に渡って、廃寺となっていた。しかし「文明年間に、全慶僧侶によって再興された」と伝えられている。

1584年天正12年)に起こった小牧・長久手の戦いでは、小松寺周辺に豊臣方を築づき、陣地を張った。その後撤退する際を付けられ、建物や宝物などが焼失。しかしその後再建され、1595年文禄4年)に、豊臣秀吉から領地を与えられている。

江戸時代初期の1621年元和7年)には、徳川義直から領地を与えられ、1657年明暦3年)には、現在の本堂の建設が行なわれている。

年表

所蔵品

絹本着色千手観音菩薩像

室町時代に製作されたと考えられている、千手観音菩薩を描いた絵画。他に、毘沙門天不動明王も描かれている。1998年に、小牧市の有形文化財に指定されている。

銅製釣灯籠

青銅製の釣灯籠1991年に、小牧市の有形文化財に指定されている。

朱印状

豊臣秀吉から送られた朱印状

文化財

本堂

江戸時代初期の1657年明暦3年)に再建されたとされる建物。1978年に、小牧市の有形文化財に指定されている。

なお本堂正面にある(すず)には、「1646年正保3年)建設」と書かれている。

その他

所在地

愛知県小牧市大字小松寺1121

交通機関

関連書籍

※「書名」著者・編集者(出版社・出版元、出版年)

  • 「小松寺文書~小牧叢書10」小牧市文化財資料研究員会編(小牧市教育委員会、1986年

周辺

寺院を含む一体は、地名も「小松寺(こまつじ)」となっている。

関連項目

外部リンク

関連