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ヴァージン・トレインズ

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ヴァージン・トレインズ
Virgin Trains
主要株主 ヴァージン・グループ 51%
ステージコーチ・グループ 49%
外部リンク http://www.virgintrains.co.uk/
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390形「ペンドリーノ」
221形「スーパー・ヴォイジャー」

ヴァージン・トレインズ(Virgin Trains)は、1997年に発足したイギリスの鉄道事業者で、ロンドンユーストン駅からの西海岸本線の中長距離列車などを運行している。経営はヴァージン・グループ (51%) とバス大手のステージコーチ・グループ社 (49%) との合弁会社による。

ヴァージンでは他に、2015年よりヴァージン・トレインズ・イースト・コースト(Virgin Trains East Coast)として東海岸本線の都市間列車の運行にも参入していたが、財政難のために運営権を返還、現在東海岸本線の列車はロンドン・ノース・イースタン鉄道が運行している。

1997年から2007年まではヴァージン・クロスカントリー(Virgin CrossCountry)として南北広範囲の長距離列車の運行も行っていた。

歴史

1997年3月9日より西海岸本線の長距離列車とバーミンガムを中心とする長距離のクロスカントリー路線の営業権を持ち、列車を運行していた。この間、390形電車「ペンドリーノ」や220系気動車「ヴォイジャー」、221形気動車「スーパー・ヴォイジャー」などの新型車両への置き換えを積極的に行った。

2007年11月11日、政府による路線営業権の再配分によりクロスカントリー路線の大部分はアリーヴァ社傘下の新会社クロスカントリーに運行が移った。

さらに2012年8月15日、西海岸本線におけるヴァージン・トレインズの鉄道営業権は同年12月8日付で失効し、翌12月9日以後の鉄道営業権がファーストグループ傘下のファースト・ウェスト・コーストFirst West Coast)が2026年3月31日まで保持することが決定された。[1][2]しかし入札の際にミスや不手際があった事が浮き彫りになり、ヴァージン・トレインズは2017年4月まで運営権を保持する事になった[3]。2019年8月、西海岸本線のフランチャイズはファーストグループとトレニタリアによる複合企業が営業権を獲得した事により、ヴァージン・トレインズは2019年12月7日で運行を終了する事になった[4]

路線

系統 ルート
A ロンドンユーストンバーミンガム・ニューストリートウルヴァーハンプトン
B ロンドン・ユーストン ~ マンチェスターピカデリー
C ロンドン・ユーストン ~ リヴァプールライム・ストリート
D ロンドン・ユーストン、バーミンガム(1日1本) ~ チェスターホーリーヘッド、レクサム(1日1本)
E ロンドン・ユーストン ~ グラスゴー・セントラル
F バーミンガム・ニューストリート ~ グラスゴー・セントラル、エディンバラウェイヴァリー
  • 2008年12月からの時刻表
  • A、B、C、E(一部)が、390形「ペンドリーノ」による運行
  • D(大半)、E(一部)、Fが、221形「ボイジャー」による運行
  • Dのうち、毎週土曜日、8時50分ユーストン発ホーリーヘッド行きと、14時38分ホーリーヘッド発ユーストン行きはペンドリーノによる運行。途中クルーから先は57形ディーゼル機関車に牽引される。

東海岸本線の営業権獲得と返還

東海岸本線のHST

東海岸本線(ロンドン~エディンバラ間)の長距離列車は2007年よりナショナル・エクスプレス・グループが運行していたが、経営不振で2009年に再国有化されていた。この運営権(フランチャイズ)の再民営化に向けた入札で、2014年11月にステージコーチ・グループとヴァージン・トレインズから成るコンソーシアムが落札し、2015年3月1日からヴァージン・トレインズ・イースト・コースト(Virgin Trains East Coast)として東海岸本線の運行を担う事になった。[5]

しかし、利用者数が伸び悩むなど業績は低迷。2018年6月24日付でフランチャイズを終了する事になった。東海岸本線は暫定的に2020年までロンドン・ノース・イースタン鉄道(LNER)のブランド名で国有化する事になり[6]、その後2025年まで延長された[7]

参照

出典

外部リンク