コンテンツにスキップ

十弗駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
十弗駅
駅舎(2018年9月)
とおふつ
Tōfutsu
K36 池田[* 1] (8.5 km)
(5.4 km) 豊頃 K38
地図
所在地 北海道中川郡豊頃町十弗宝町
北緯42度51分20.66秒 東経143度30分2.91秒 / 北緯42.8557389度 東経143.5008083度 / 42.8557389; 143.5008083座標: 北緯42度51分20.66秒 東経143度30分2.91秒 / 北緯42.8557389度 東経143.5008083度 / 42.8557389; 143.5008083
駅番号 K37
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 根室本線
キロ程 76.5 km(新得起点)
電報略号 トフ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗降人員
-統計年度-
4人/日
-2014年-
開業年月日 1911年明治44年)12月15日[1]
備考 無人駅
  1. ^ この間に昭栄信号場有り(当駅から4.3 km先)。
テンプレートを表示

十弗駅(とおふつえき)は、北海道中川郡豊頃町十弗宝町にある北海道旅客鉄道(JR北海道)根室本線である。駅番号K37電報略号トフ事務管理コードは▲110422[2]

歴史

[編集]

現在の根室本線が当地に開通した当初、駅は設置されておらず、また、十弗地区の中心もコタノロ(現在の池田町境付近)や育素多(いくそた...現在の駅の南方の地名)付近であったが、水害などから当地付近の高台への移住が増加し、当時100名の署名があれば駅を開設できたことから人口が増加している当地に駅が設置されることとなった[3]。駅の敷地は付近住民2名が寄付した[3]

1977年の十弗駅と周囲約500m範囲。下が根室方面。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

年表

[編集]

駅名の由来

[編集]

地名より。アイヌ語の「トプッ(to-put)」(沼の・口)に由来する[5][11]。これは現在は池田町内となっている十弗川が十勝川に注ぐ地点(現在は河川改修により利別川と十勝川の合流点が下流に移動したため、利別川に注いでいる)にかつて沼があり、一緒になって十勝川に注いでいた様子から生じた地名であり、その後河口から少し下流の現在駅がある地点に市街ができ、地名も移動した[12][11]

駅構造

[編集]

根室方に向かって左手に単式ホーム1面1線と木造駅舎を配する地上駅[9]池田駅管理の無人駅。かつては島式1面2線であったが、国鉄末期に棒線化された。ホーム上に、列車接近案内がある。

利用状況

[編集]

利用状況の推移については以下の通り。年間の値のみ判明している年度の1日平均は日数割で算出した参考値を括弧書きで示す。出典が「乗降人員」となっているものについては1/2とした値を括弧書きで乗車人員の欄に示し、備考欄で元の値を示す。また「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

乗車人員推移
年度 乗車人員(人) 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
1913年(大正02年) 5,688 (15.6) [3]
1918年(大正07年) (36.0) 1日平均乗降人員72人
1930年(昭和05年) 16,803 (46.0)
1936年(昭和11年) (37.5) 1日平均乗降人員75人
1957年(昭和32年) 57,780 (158.3)
1964年(昭和39年) (161) 1日平均乗降人員322人
1992年(平成04年) (13.0) [9] 1日平均乗降人員26人
2011年(平成23年) (2.0) [13] 1日平均乗降人員4人
2012年(平成24年) (3.0) 1日平均乗降人員6人
2013年(平成25年) (4.0) 1日平均乗降人員8人
2014年(平成26年) (2.0) 1日平均乗降人員4人
2015年(平成27年) 「10名以下」 [JR北 1]
2018年(平成30年) 「3名以下」 [JR北 2]
2019年(令和元年) 「10名以下」 [JR北 3]
2020年(令和02年) 「3名以下」 [JR北 4]
2021年(令和03年) 「10名以下」 [JR北 5]
2022年(令和04年) 「10名以下」 [JR北 6]

駅周辺

[編集]

北海道道73号北海道道882号に挟まれた場所に位置する。

  • 十弗簡易郵便局
  • 旧利別川
  • トオフツ沢川
  • 旧礼文内小学校

隣の駅

[編集]
北海道旅客鉄道(JR北海道)
根室本線
池田駅 (K36) - (昭栄信号場) - 十弗駅 (K37) - 豊頃駅 (K38)

脚注

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ a b 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、878頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、233頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  3. ^ a b c 豊頃町史編さん委員会 編『豊頃町史』豊頃町、1971年、892-895頁。doi:10.11501/9490539https://doi.org/10.11501/94905392022年6月14日閲覧 
  4. ^ 内閣印刷局, ed (1911‐12-06). “鉄道院告示 第105号”. 官報 (国立国会図書館デジタルコレクション) (8539). https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2951896/2. 
  5. ^ a b 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、126頁。ASIN B000J9RBUY 
  6. ^ a b c d e 『JR釧路支社 鉄道百年の歩み』北海道旅客鉄道株式会社釧路支社、2001年12月25日、80, 103, 129, 136, 157頁。 
  7. ^ 「日本国有鉄道公示第408号」『官報』1971年10月2日。
  8. ^ 「通報 ●根室本線西帯広駅ほか6駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報日本国有鉄道総裁室文書課、1971年10月2日、2面。
  9. ^ a b c 二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、115頁。ISBN 4-09-395401-1 
  10. ^ “金運つきますように・・・ JR十弗駅 縁起かつぎ10$看板”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (2000年7月28日) 
  11. ^ a b 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 別巻〉、2018年11月30日。ISBN 978-4-88323-114-0 
  12. ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、119頁。ASIN B000J9RBUY 
  13. ^ 国土数値情報 駅別乗降客数データ - 国土交通省、2020年9月21日閲覧

JR北海道

[編集]
  1. ^ 極端にご利用の少ない駅(3月26日現在)” (PDF). 平成28年度事業運営の最重点事項. 北海道旅客鉄道. p. 6 (2016年3月28日). 2018年2月18日閲覧。
  2. ^ 駅別乗車人員” (PDF). 全線区のご利用状況(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. 2020年1月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月20日閲覧。
  3. ^ 駅別乗車人員” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 全線区のご利用状況. 北海道旅客鉄道 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月7日閲覧。
  4. ^ 駅別乗車人員” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 全線区のご利用状況. 北海道旅客鉄道 (2021年9月30日). 2022年1月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月1日閲覧。
  5. ^ 駅別乗車人員” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 全線区のご利用状況. 北海道旅客鉄道. 2022年10月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月9日閲覧。
  6. ^ 駅別乗車人員” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 全線区のご利用状況. 北海道旅客鉄道 (2023年). 2023年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月26日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]